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【京都】『舞鶴引揚記念館』映画「ラーゲリより愛を込めて」の舞台を巡る

Posted on 2023年1月9日2025年5月6日 by ゴトウ

2022年12月9日に公開された、二宮和也さん主演の映画「ラーゲリより愛を込めて」
原作は、辺見じゅんさんによるノンフィクション小説「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」
第二次世界大戦後に約60万人の日本人が抑留されたシベリアを舞台に、実在した人物・山本幡男さんと奥様・モジミさんの深い絆を描いた作品

この映画に登場する抑留者たちが帰還した地のひとつが、京都・舞鶴
舞鶴引揚記念館では、劇中で使用された衣装や小道具の展示が行われており、作品の世界観や史実をより深く感じられる貴重な空間になっていた
はたおさんの“生きる希望”を感じに、実際に足を運んでみました

「舞鶴引揚記念館」で知る歴史

地理が苦手でもわかりやすい展示

世界地図1

入り口を入ってまず目に飛び込んでくるのは、床一面に広がる大きな地図
正直、地理にはあまり自信がないけど、視覚的にとてもわかりやすく、思わず見入ってしまう

世界地図2
世界地図3

戦後の引き揚げに関する様々なルートが紹介されている
「けっこう転々としていたんだな」と軽く思ったあと、ふと我に返る

当時は今のように暖房もなく、食料も満足でない環境での長距離移動
そんな状況を想像すると、背筋がすっと冷えるような気持ちになった

映画『ラーゲリより愛を込めて』場面写真とともに胸が熱くなる記憶がよみがえる

映画で描かれる時代
出征
俘虜(ふりょ)用郵便葉書
情報統制
シベリア内の様子
クロの作品
家族の思い

舞鶴引揚記念館では、映画『ラーゲリより愛を込めて』の場面写とメッセージ展示があった
写真を見るたびに、あの時の映像やセリフ、登場人物たちの表情がじわりとよみがえる
胸が熱くなる感覚に包まれる

言葉にならない想いが、静かに、でも確かに伝わってくる
平和とは、日常とは、当たり前ではないということを、改めて感じる

「赤紙」の正式名称は「臨時召集令状」

赤紙
その他の赤紙

展示の中でひときわ目を引いたのが、いわゆる「赤紙」
その正式名称は、「臨時召集令状」という

これは戦時中、徴兵のために発行された通知書で、役場の兵事係の職員が各家庭に直接届けていたそう
そして受け取った人は、3日〜1週間以内に指定された部隊へ入隊しなければならなかったとのこと

集合場所までの交通費は、赤紙を提示することで免除されていたという情報も紹介されていた
そんな制度があったとは知らず、当時の社会の仕組みに驚かさる

何気ない一枚の紙が、人生を大きく変えてしまう現実
展示を通して、改めてその重みを感じた

シベリアでの「強制労働」重みを体感する展示

強制労働

展示エリアには、シベリア抑留中の強制労働の様子が紹介されている
実際に当時運んでいた木材を持ってみることができる体験展示を発見

実際の丸太

「へぇ、そんな重さだったんだ」と思ってしまったけれど、
極寒の中、防寒も不十分、栄養も足りない体でこれを毎日運んでいたと想像すると、
「重い」という感想の上に、言葉にできない重さがのしかかる

資料や写真で見るだけでなく、身体で感じることができる貴重な展示
当時の状況を少しでも想像できるからこそ、平和のありがたみを痛感する

「抑留生活体験室」極寒の収容所を20分の1で再現

シベリア抑留中の生活環境を20分の1の縮尺で再現した模型が展示されてた

雪のシベリヤ収容所
兵舎

ミニチュアとはいえ、寝床や建物の構造、生活の様子まで細かく表現されていた
当時の状況をリアルに感じることができる

極寒の中で生活をしていた人たちのリアルを間近に感じることができる

抑留生活体験室エリアの説明
全体の雰囲気
看病している
文字を読んでいる
細かく再現されている
寝相
スコップや巻木

限られたスペースの中で、人々は頭と足を互い違いにして寝ていたみたい
ただ見るだけでなく、「この空間で生きていたんだ」と身体に訴えかける展示になっており、強く印象に残った

シベリア抑留中の食事(黒パン)を食べる再現展示

食事の様子

「抑留生活」の中でも特に印象に残るのが食事の再現シーン
展示では、黒パンを手にした人々の様子が当時の状況そのままに再現されていた
映画『ラーゲリより愛を込めて』でも、二宮和也さんや松坂桃李さんが演じるシーンが描かれていたのを思い出す

映画の様子も合わせて
黒パン

映画を観たあと、雰囲気を感じたくて全粒粉ライ麦パンを食べてみたことがある
でも、正直に言って、美味しく食べられるものではなかった
味の問題というよりも、「こんなパンしか与えられなかった状況」を思うと、
食べるたびに胸が苦しくなるような気持ちになったのを覚えている

引き揚げ船「北斗丸」

ダモイ(帰国)

「舞鶴引揚記念館」では、引き揚げ船として活躍した「北斗丸」の展示されていた
戦後、遠い異国から家族のもとへ帰る“希望”を乗せていた船
実際に使用された写真や模型を通して、その役割の大きさが伝わってくる

引き揚げ船1
引き揚げ船2

「北斗丸」以外にも、引き揚げや復員に使われた複数の船が紹介されていた
一隻一隻に異なる物語があり、それぞれの帰還者がどんな思いで甲板に立っていたのか……
想像するだけで胸が熱くなる

「白樺日記」シベリア抑留を生き抜いた“記憶の奇跡”

ユネスコ世界記憶遺産に登録された「白樺日記」
これは、シベリア抑留中に紙がない中、白樺の皮をノート代わりに使い、煤をインクにして綴った記録
インク代わりには、空き缶を加工して作ったペンと、煤を水で溶かした手製インクを使用

白樺日記

日々の想いや景色を書き留めた手記
言葉にできない苦しみと希望が込められていました
持ち出し困難を乗り越えた“記憶のかけら”

収容所や出港地での厳しい所持品検査を何度もすり抜け、奇跡的に没収を免れたこの日記
舞鶴出身の瀬野修(せの・おさむ)氏が、命を懸けて持ち帰った記録

白樺日記に触れることで、ただの記録ではなく、「生きた証」そのものだと実感
一見、控えめな展示ですが、静かな迫力があり、足を止めずにはいられない

最後のエリア

先人たちが歩んできた歴史を学んだ後は、その教訓をしっかりと後世に伝えていかなければならない
「歴史は繰り返す」という言葉通り、過去の過ちを繰り返さないためにも、私たちが今できることは、正しい歴史を知り、それを次の世代に伝えること
これからの未来を築くためにも、歴史を深く学び、持続可能な社会の実現に貢献していきたい

***** ***** *****

舞鶴引揚記念館

【最寄駅】JR「東舞鶴」駅下車 路線バス「引揚記念館」

【住所】京都府舞鶴市平1584 引揚記念公園

【営業時間】9:00~17:00(入館は16:30まで)

【定休日】
水曜日(祝日の場合はその翌平日)
12月29日~1月1日

【コンセント】なし

【Wi-Fi完備】あり

【雰囲気】ぼっちでも入れる・作業スペースには使えない

【金額】入館料:大人 400円

【支払い】現金

1 thought on “【京都】『舞鶴引揚記念館』映画「ラーゲリより愛を込めて」の舞台を巡る”

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